最近、温泉に関する質問をたくさん頂くようになりましたのでお答えします。



●トピック 浴槽内の温泉成分検査を実施

偽装温泉レジオネラ問題など、温泉水の質そのものに対して関心が高まっています。
当館の大浴場二條泉自家源泉「掛け流し」として紹介して参りましたが、今回その実証のために浴槽内の温泉水検査を実施しました。

温泉法による義務付けられた「源泉分析」「浴槽内分析」結果の成分変化が少なければ少ないほど、新鮮な温泉ということができるでしょう。

当館の二つの分析表を比較すると、源泉分析ガス成分二酸化炭素が、浴槽内ではゼロになって、炭酸イオンに変化しています。
他の成分はほとんど源泉と同一との結果がでており、源泉掛け流しの状況で浴槽内品質が維持されていました。

また今回の分析で、今まで
炭酸水素塩泉とだけ紹介してきました当館の温泉水ですが、同時に塩化物泉としても表示可能となりました。
まとめますと
旧泉質名では
重曹泉/食塩泉
新泉質名では
塩化物泉/炭酸水素塩泉となります。


源泉と浴槽内分析結果:泉質は、同一でした。
分析結果を公開しています。
「源泉分析」と「浴槽内分析」の詳しいデータはこちらをクリックしてください。



 ホテル敷地内に源泉を2カ所保有し、約60度の透明な塩化物泉(ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉)がでております。 深度150メートル程度でポンプアップしております。自噴はしていませんが、20メートルの深度でも鉄分の多い赤い温泉が出ます。透明な温泉が出る深度が150メートル程度です。湯量十分ですので「かけ流し」にて、水は冷却用に浴槽内だけで利用していますから、源泉そのものに入っているといって良いお湯です。

別府の湯を詳しく調べたい方は「別府八湯温泉道」へ
当館は「別府の湯2」の項にて下記で紹介されています。 



テレビチャンピオンでおなじみの郡司さんのコラムをご紹介!
温泉の楽しみ方

温泉に漫然と入浴しても良いですが、個性に注目して入浴するとさらに楽しみが広がると思っています。泉質別の個性は次回で話しますがどの泉質でも温泉が新鮮であるかどうかが重要な問題です。(一部の鉱泉で湧出量の少ないもので新鮮さがそれほど重要でないものもあります。)これは湧出量と使い方、浴槽の構造が大きく関わっています。湧出量は多いほど良いし、使い方は掛け流しが、浴槽は小さいほど良くなります。
--------------------------------------------------
掛け流しとは

温泉が好きな人たちで最重視しているのは、一番端的に新鮮さがわかる「掛け流し」かどうかです。これは温泉の源泉を浴槽に流れ放しにしているもので、加えている量だけ使い捨てているものです。この判別は大きい浴槽だと難しいのですが、入った人の分だけ湯船から溢れます。また注がれている量と捨てている量が同じであれば確かです。また鉱泉であっても加熱掛け流しの温泉を見ると、その宿主の見識の高さに感動します。

----------------------------------------------------------------------------
循環に対する考察

温泉の状態で加熱や循環をしなくてはならない場合がありますが、いろいろのレベルがあります。

1加水して循環か、
2源泉のまま循環か、
3源泉を加えながら循環かです。

1.は成分が薄まりさらに循環で新鮮味がなくなるので温泉と呼べない状況になります。2はだまされ易いのですが源泉100%温泉と銘打っていても源泉のまま循環していることがあります。これも新鮮味がなくなりひどくなると異臭を発したりしてひどいものになります。3は比較的良い状態で半循環、またはオーバーフローと言っています。鉱泉の場合は加熱しなくては入浴に適する温度に達しないので、加熱が必要でありますが、少なくとも湯を足し続けることが望ましい物です。温泉であっても湯量に見合わない浴槽の大きさの場合は循環して再利用することが多く、2酸化炭素や硫化水素などの気化成分と匂いの多くは失われてしまいます。各地の温泉で以下は実際に行われていることですが、希望としては1,2人用でも良いので源泉掛け流し浴槽を設置しておくことを望みます。これから温泉協会で温泉の使い方で星マークをつける試みが始まります。素晴らしい決断でこれの解決法は小さな掛け流し源泉浴槽を設置することですこれをすれば温泉好きも満足し、旅館も満点の星マークをいただけます。

----------------------------------------------------------------------------
泉質による入り心地の違い

温泉は泉質によって全く入り心地が違います。泉質は10種類ありますが同じ泉質の中でも感触が違うものがあるので私は14種類に分けています。

1単純泉2硫黄泉(硫化水素型)3硫黄泉(硫化水素イオン型)4炭酸泉
5重曹泉(純重曹泉)6重曹泉(重炭酸土類泉)7含鉄泉8明礬泉
9硫酸塩泉(芒硝泉)10硫酸塩泉(石膏泉)11硫酸塩泉(正苦味泉)
12酸性泉13食塩泉14放射能泉です。

個性的なものから挙げるとまず硫黄泉です。これは2つの種類に分かれます。

2の硫化水素型は白濁しています。酸性で湧出することが多く焦げたような強い硫黄臭がします。万座や吾妻高湯などで見られます

3の硫化水素イオン型は緑色透明になります。匂いは同じく硫黄臭ですが甘い香りです。月岡温泉や湯之元温泉などで見られます。

4の炭酸泉は文字通り炭酸味がします。そして入浴すると冷や−っとする体感清涼感があります。また気泡が身体に付きます。この湯は温度が高いと一瞬で炭酸が気化します。または時間が経っても気化してしまいます。前記の味覚や体感は無くなってしまいます。代表は長湯温泉や湯屋温泉、小屋原温泉です。

5の重曹泉(純重曹泉)は透明ですが重曹薬味がします。最大の特徴はつるつるするトロミをもっており入浴感が非常に良いことです。視覚、匂いでは特徴ありませんが入浴感でわかります。嬉野温泉、羽根沢温泉などです。また東京の黒湯の銭湯温泉も重曹泉ですが有機物の含有によって黒くなっています。

6の重炭酸土類泉は褐色や緑色になる事が多く渋味や薬味がします。匂いは金気臭です。炭酸泉と同じく気泡が付くことがあります。味覚や匂いの存在感はありますがさっぱりとした入浴感で冷えの湯と言われています。妙見温泉やニセコ薬師温泉などです。

7の含鉄泉は赤い色の湯が特徴です。強い渋味と鉄錆び臭で個性的なのですぐ判明します。暖まりの湯です。天狗温泉、八名温泉、須賀谷温泉などです。

8の明礬泉は特別に個性的です。色はロゼワインのような色や褐色です。味覚は強い収斂味で渋柿のような特殊な味覚です。恵山温泉、毒沢温泉などです。

9の酸性泉は名湯が多く草津温泉、玉川温泉、雲仙温泉、蔵王温泉などです。強い酸性でレモンのような味覚です。硫黄を含有することが多く硫黄臭があります。

10の芒硝泉は芒硝特有の苦味と湯の香といわれる薬臭があります。ほとんど透明のものが多い。浅虫温泉、鹿瀬温泉などです。

11の石膏泉は焦げたような匂いと石膏の苦味があります。霧積温泉、堂ヶ島温泉(伊豆)などです。

12の正苦味泉は数少なく 玉造温泉と湯の平温泉など少数です。透明ながらピリッとする辛味があります。

13の食塩泉は数多く全国で単純泉とならび一番多い泉質となっています。薄い塩味のものから強塩辛味までいろいろあります。匂いは海の香りのような臭素臭や石油の匂いのようなものなどがあります。色も透明から緑色濁り、赤褐色までさまざまです。有馬温泉、瀬波温泉、松之山温泉、熱海温泉、和倉温泉、指宿温泉、小浜温泉など名湯揃いです。

14の放射能泉は透明、無味、無臭のものが多いです。というのも放射能は知覚不可能なためだからです。三朝温泉、栃尾又温泉、村杉温泉などです。1の単純泉は含有されている成分が1000mg以下のものです。その主なものが以上で挙げたほかの泉質であればそれの弱い感触があります。しかし透明、無味、無臭のものが多くなっています。但しCO3(炭酸イオン)が含まれているとつるつるの湯になりますし、有機物を含んでいると褐色になります。


 レジオネラ菌の話題がマスコミを騒がせていますが、ニューツルタは「かけ流し」のうえ、源泉に近い状態で浴槽を保つように維持管理しており、このような菌が増殖する可能性はゼロといえます。毎日清掃し、完全換水も2日に1度のペースにて行っており、温泉そのものを五感で楽しんでいただけます。以下は参考までにレジオネラ菌のご説明です。


Q1 では、レジオネラ属菌とはどんな菌なのでしょう。

A1 レジオネラ属菌は、自然界の土壌や淡水中に存在する自由生活菌です。学会の発表によれば、停滞または閉鎖腔内で循環している人工環境水に入ると自然界よりも菌数が多くなることが確認されています。 経気道感染や創傷感染により感染すると、肺炎を発症することもあり、重症の場合は死に至る場合もあります。注・「かけ流し」の温泉の場合は常に湯が入れ替わっており、菌の増殖する環境にはありません
-----------------------------------------------------------------------
Q2 我が家で使用している24時間風呂は、安全か。

A2 現時点では、24時間風呂によるレジオネラ属菌の発生と、それによる人体への影響との因果関係ははっきりしていませんが、次のようなことに注意すれば、レジオネラ属菌に起因する肺炎の発症の危険性を小さくすることができます。
<接触回数を少なくすること>
・レジオネラ属菌による人への感染は、この菌を含んでいる肉眼では、見えない微小な水粒子(霧状、エアロゾル)を吸入、あるいは、この菌により汚染された水を誤って飲んだ場合に起こります。 したがって、24時間風呂の使用にあたっては、まずエアロゾルの発生を少なくすることが、有効と考えられます。 具体的には、気泡発生器(ジェットバス)や浴槽水を使用するシャワーの使用を避けることです。

<菌濃度を少なくすること>
・アメーバが存在する場合、レジオネラ属菌の検出率が高い傾向が認められており、これらアメーバは浴槽、循環濾過装置等に定着し増殖することから、24時間風呂の使用にあたっては、今までの普通の風呂の使用の仕方を基準にして、

・なるべくこまめに風呂水の換水を行うこと
・その際、浴槽の掃除を行うこと
・風呂使用後に、浴槽の壁面をこすること
・循環濾過装置の瀘材が交換可能なものについては、取扱説明書どおりに瀘材を取り替えること等の使用法が有効です。
----------------------------------------------------------------------
Q3 新聞報道等では「24時間風呂の浴槽の水を使ったシャワーの使用は避ける」と言われているがなぜか。

A3 レジオネラ属菌を含む可能性のある微小な水粒子(エアロゾル)を吸入することによる経気道感染を避けるためです。
----------------------------------------------------------------------
Q4 レジオネラ属菌が検出されたらしいが、我が家の24時間風呂にもいるのではないか。

A3 レジオネラ属菌は、自然界に存在する菌であるため、風呂の中にいるからと いって直ちに肺炎になるわけではありません。管理を十分に行えば、増殖を防ぐことができます。
----------------------------------------------------------------------